2016年 04月 12日
家の隙間の話 その4 |
こんにちわ。
大田原市でFPの家・注文木造住宅を建てさせて頂いてます。
川永建設の川永です。
今回はかなりの長文です。ご覚悟を!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
計画換気をすることで、
◇ 安全な家にすることができる
家の気密性を上げる大きなメリットとして
『その家に住むご家族が安全に過ごせる』
ことが挙げられます。
安全な家にするためには、換気がとても重要になってくるのですが、
「換気」 と 「気密性を上げる」
なんだか相反することのように感じてしまう方も多いでしょう。
私もこの分野を勉強するまでは、この矛盾を理解出来なかったものです。
理解できなかった理由として、
私の住んでいた実家には、常にまわしておかないといけない換気扇がなかったため、
換気は、隙間から自然と行われるものだという認識があったからです。
そのため、
隙間風がなくなる = 換気できない すなわち 危険
という解釈に繋がり、
隙間がないとダメじゃないか・・・
という結論に至っていたのです。
ただ、基準となっていたのが、数十年前に建てた家というのが
間違いでした。
現在新築される住宅は、シックハウス症候群にならないために、
常に作動させておかなければならない換気システムの設置が
義務付けられています。
この法律では、
「2時間に1度家の中の空気がすべて入れ替えられる能力が必要」
とされています。
この2時間に1度という数字の根拠は、
「ホルムアルデヒドの家の中の濃度が
多くの方がシックハウスを発症する危険が小さい濃度に抑えるために
必要な換気の量」
が定められていますので、生活するご家族様にとって安全な家にするためには、
とても重要なのです。
ただ、現在定められる法律では、
その能力を持った換気システムの設置の義務付けだけで、
本当に計画通りに換気されているか確認するところまでは
定められていません。
隙間の大きい家で、家の空気を外に出すところだけ
換気ファンが付いているような家の場合(第3種換気)、
各部屋に取り付けられた空気を取り入れる換気口からは
ほとんど空気が入って来ていません。
その理由は簡単です。
窓を開けてトイレについた換気扇をまわしても家の中の空気が
入れ替わらないのと同じように、
隙間が大きいと、換気扇がまわっているその周辺しか
綺麗な空気が入ってこないのです。
つまり、気密性が低いと、家全体の空気の入れ替えができないために、
ホルムアルデヒドなどの体に悪い化学物質が適切に排除できなくなって
しまうのです。
また、気密が高くないので、隙間から換気される空気で十分と
考えるのも問題があります。
たとえば、気密を確保しようと思わなくても
アルミサッシやクロスで仕上げるだけでC値は10cm2/m2程度に
なってしまいます。
この10という数値ですが、
夏場の隙間から自然にできる換気の量は、
法律で定められる必要な換気の量の半分程度です。
(家の中と外の温度差が5℃で外の風が風速1mで吹いていた場合)
C値=10 の場合だと、換気口から入ってくる空気の量は排気される量の
1割以下となる場合もあるので、決して安全とは言えないことは分かると思います。
気密性が高い = 換気が計画通りに行える
つまり 安全ということが分かって頂けたでしょうか。
Memo
・ 第3種換気を採用する場合の気密性能は?
第3種換気を考えて気密性を決める場合には、
C値が1を下回るような計画を提案しています。
・ 法律ではなぜOKになっているのか・・・
ホルムアルデヒドは拡散していくので、
一部綺麗な空気があれば自然と混じり合うから大丈夫だろうとされています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回は、
の、文章をコピペさせて頂きました。
この事を踏まえると、気密性の低い家は十分に換気が出来ずに、
シックハウス症候群のホルムアルデヒド『だけではありませんが、代表的なのが。』が家に残ってしまう。そうすると、最初に書かせて頂いた。『 安全な家にすることができる』が出来なくなります。
それに踏まえて、気密性の高い家は、計画的に換気が出来るので、安全に過ごせる。
と、言えますね。
では、また
皆様のオウチが年中爽やかな生活になります様に、お手伝いさせてください。
おわり。
ホームページ 川永建設のホームページ
フェイスブック (川永憲三) フェイスブック
大田原市でFPの家・注文木造住宅を建てさせて頂いてます。
川永建設の川永です。
今回はかなりの長文です。ご覚悟を!!
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計画換気をすることで、
◇ 安全な家にすることができる
家の気密性を上げる大きなメリットとして
『その家に住むご家族が安全に過ごせる』
ことが挙げられます。
安全な家にするためには、換気がとても重要になってくるのですが、
「換気」 と 「気密性を上げる」
なんだか相反することのように感じてしまう方も多いでしょう。
私もこの分野を勉強するまでは、この矛盾を理解出来なかったものです。
理解できなかった理由として、
私の住んでいた実家には、常にまわしておかないといけない換気扇がなかったため、
換気は、隙間から自然と行われるものだという認識があったからです。
そのため、
隙間風がなくなる = 換気できない すなわち 危険
という解釈に繋がり、
隙間がないとダメじゃないか・・・
という結論に至っていたのです。
ただ、基準となっていたのが、数十年前に建てた家というのが
間違いでした。
現在新築される住宅は、シックハウス症候群にならないために、
常に作動させておかなければならない換気システムの設置が
義務付けられています。
この法律では、
「2時間に1度家の中の空気がすべて入れ替えられる能力が必要」
とされています。
この2時間に1度という数字の根拠は、
「ホルムアルデヒドの家の中の濃度が
多くの方がシックハウスを発症する危険が小さい濃度に抑えるために
必要な換気の量」
が定められていますので、生活するご家族様にとって安全な家にするためには、
とても重要なのです。
ただ、現在定められる法律では、
その能力を持った換気システムの設置の義務付けだけで、
本当に計画通りに換気されているか確認するところまでは
定められていません。
隙間の大きい家で、家の空気を外に出すところだけ
換気ファンが付いているような家の場合(第3種換気)、
各部屋に取り付けられた空気を取り入れる換気口からは
ほとんど空気が入って来ていません。
その理由は簡単です。
窓を開けてトイレについた換気扇をまわしても家の中の空気が
入れ替わらないのと同じように、
隙間が大きいと、換気扇がまわっているその周辺しか
綺麗な空気が入ってこないのです。
つまり、気密性が低いと、家全体の空気の入れ替えができないために、
ホルムアルデヒドなどの体に悪い化学物質が適切に排除できなくなって
しまうのです。
また、気密が高くないので、隙間から換気される空気で十分と
考えるのも問題があります。
たとえば、気密を確保しようと思わなくても
アルミサッシやクロスで仕上げるだけでC値は10cm2/m2程度に
なってしまいます。
この10という数値ですが、
夏場の隙間から自然にできる換気の量は、
法律で定められる必要な換気の量の半分程度です。
(家の中と外の温度差が5℃で外の風が風速1mで吹いていた場合)
C値=10 の場合だと、換気口から入ってくる空気の量は排気される量の
1割以下となる場合もあるので、決して安全とは言えないことは分かると思います。
気密性が高い = 換気が計画通りに行える
つまり 安全ということが分かって頂けたでしょうか。
Memo
・ 第3種換気を採用する場合の気密性能は?
第3種換気を考えて気密性を決める場合には、
C値が1を下回るような計画を提案しています。
・ 法律ではなぜOKになっているのか・・・
ホルムアルデヒドは拡散していくので、
一部綺麗な空気があれば自然と混じり合うから大丈夫だろうとされています。
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今回は、
の、文章をコピペさせて頂きました。
この事を踏まえると、気密性の低い家は十分に換気が出来ずに、
シックハウス症候群のホルムアルデヒド『だけではありませんが、代表的なのが。』が家に残ってしまう。そうすると、最初に書かせて頂いた。『 安全な家にすることができる』が出来なくなります。
それに踏まえて、気密性の高い家は、計画的に換気が出来るので、安全に過ごせる。
と、言えますね。
では、また
皆様のオウチが年中爽やかな生活になります様に、お手伝いさせてください。
おわり。
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by fpkawanaga
| 2016-04-12 08:49
| すきまの話