2016年 04月 22日
家の隙間の話を、タイトル改名 ⇒ すきまの無い家・気密住宅の話 その5 |
こんにちわ。
大田原市でFPの家・注文木造住宅を建てさせて頂いてます。
川永建設の川永です。
いま、数回書かせて頂いている『家の隙間の話』ですが、どうしても書いている私が憶えられない。
書くタンビに前の記事を見て、 あ。このタイトルだったな。と、思い書き始める。ということで、
タイトル変えます。 ばばばばばっばあーバン。
『すきまの無い家・気密住宅の話』
とします。
さて本題です。今回は、
気密性能を上げる方法
気密を確保するための方法はどのようにすればいいのでしょう。
1、気密仕様の決め方
気密性能は、断熱の方法によって変わってきます。
◆ 充填断熱の場合(内断熱ともいいます。)
充填断熱とは、柱の間に断熱材を詰め込んでいく(充填していく)方法です。
◇ 繊維系断熱材を使う場合
たとえば、グラスウールやロックウールのような繊維系断熱材を使う場合は、
(マトワリ付くとチクチクして如何しようもない黄色いやつw)
断熱材よりも室内側に気密シートを施工するか、
(※写真が天井しかなったので、・・・。突っ込みなしで)
ポリエチレンなどのシートに包装されている製品を使い、
室内の空気が断熱材に入ってこないように施工します。
また、気密シートで気密を確保するのであれば、
コンセントやスイッチなどの壁に穴をあける部分には
気密タイプの部材を使わないとそこから空気が出入りしてしまいます。
ここの部分を気を付けないと隙間が出来てしまいます。
後は、施工者の熟練によって差がバラバラになります。
◇ 発泡系断熱材を使う場合
(発泡系断熱材を簡単に例えるなら、魚屋さんで買い物をして氷と魚を入れてくれる白い箱)
充填断熱でも、透湿抵抗の高い(湿気を通しにくい)発泡系断熱材を使って、
その断熱材で水蒸気を止める方法もあります。
この場合は、柱と断熱材の間に隙間が開いていては
気密が確保できません。
発泡系断熱材と柱の間に隙間が開かないように
専用の気密テープ(通称:銀色のテープ)、で目張りをして気密を取ることです。
繊維系断熱材と同様に
気密シートを使って気密を確保するようにした方がいいでしょう。
これも施工者の熟練によって、ある程度変わってきます。
FPパネルは、この発泡系断熱材の一員です。
工場で安定してパネルとして製造してくるので、寸法や性能にバラつきがない。
もちろん銀色のテープで目張りはしないと行けないですが、
気密シートなどの施工はしなくて済みます。
施工者の熟練度は、他のものよりイージー(やさしく)なりますね。
◆ 外張断熱の場合
外張断熱の場合は、発泡系断熱材を使うのが一般的です。
発泡系断熱材を張り上げたあと継ぎ目に気密テープを貼って
気密を確保します。
外張断熱の方が気密性能を上げるのに有利と言われていますが、
それは、断熱材の継ぎ目を埋めていくだけのため、
充填断熱に比べるととても作業がやりやすいからです。
外張断熱の場合は、その断熱材の透湿抵抗や
壁の中に入る湿気がどのように抜けていくのかを
しっかりと確認しましょう。
(一部鉄骨系メーカーでは、高圧縮した繊維系断熱材を使っていますが、
この場合は、気密は室内側で取るしかなさそうです。 )
ただ、どうしても外壁に断熱材も取付けるので、重くなってしまう。
そうすると地震大国日本 重い物はよく揺れます。
揺れれば気密テープ切れる可能性ありますね。
そうすると、隙間が・・・・・空いてしまう。
外張りなので雨降ったとき漏水する可能性もあるのでは。
余談ですが。外断熱は、どうしても断熱材を厚く出来ない。
それは、
重量の重い外壁15mm+断熱材だから軽い25mmだとしましょう。
これを留めるのにビスは、40mmは柱に埋め込みたいです。
25+15+40=80mm
80mmの長いビスが必要です。
そういう長いビスで重たい外壁材を耐えさせるのですが、
長い年月は耐えられるでしょうか?? 結論は難しいですね。
でも、建物を暖かくしたい。断熱材を厚くする。ビスを長くしないと留まらない。
でも長くは耐えられない。なら薄くしましょう。結果寒い家になる。
対処方法はあります。補強材を入れればビスも、短くなりますので、
ただ、色んな物が重くなります。
(木造だと相性があまり良くないかと思いますが、RC造だと躯体ががっちりしているのでありだと思います。
逆に内断熱だと湿気が溜まりすぎて結露の原因になりかねないと。相性がいい悪いはあると思います。)
ではまた。
皆様のオウチが年中爽やかな生活になります様に、お手伝いさせてください。
おわり。
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大田原市でFPの家・注文木造住宅を建てさせて頂いてます。
川永建設の川永です。
いま、数回書かせて頂いている『家の隙間の話』ですが、どうしても書いている私が憶えられない。
書くタンビに前の記事を見て、 あ。このタイトルだったな。と、思い書き始める。ということで、
タイトル変えます。 ばばばばばっばあーバン。
『すきまの無い家・気密住宅の話』
とします。
さて本題です。今回は、
気密性能を上げる方法
気密を確保するための方法はどのようにすればいいのでしょう。
1、気密仕様の決め方
気密性能は、断熱の方法によって変わってきます。
◆ 充填断熱の場合(内断熱ともいいます。)
充填断熱とは、柱の間に断熱材を詰め込んでいく(充填していく)方法です。
◇ 繊維系断熱材を使う場合
たとえば、グラスウールやロックウールのような繊維系断熱材を使う場合は、
(マトワリ付くとチクチクして如何しようもない黄色いやつw)
断熱材よりも室内側に気密シートを施工するか、
(※写真が天井しかなったので、・・・。突っ込みなしで)
ポリエチレンなどのシートに包装されている製品を使い、
室内の空気が断熱材に入ってこないように施工します。
また、気密シートで気密を確保するのであれば、
コンセントやスイッチなどの壁に穴をあける部分には
気密タイプの部材を使わないとそこから空気が出入りしてしまいます。
ここの部分を気を付けないと隙間が出来てしまいます。
後は、施工者の熟練によって差がバラバラになります。
◇ 発泡系断熱材を使う場合
(発泡系断熱材を簡単に例えるなら、魚屋さんで買い物をして氷と魚を入れてくれる白い箱)
充填断熱でも、透湿抵抗の高い(湿気を通しにくい)発泡系断熱材を使って、
その断熱材で水蒸気を止める方法もあります。
この場合は、柱と断熱材の間に隙間が開いていては
気密が確保できません。
発泡系断熱材と柱の間に隙間が開かないように
専用の気密テープ(通称:銀色のテープ)、で目張りをして気密を取ることです。
繊維系断熱材と同様に
気密シートを使って気密を確保するようにした方がいいでしょう。
これも施工者の熟練によって、ある程度変わってきます。
FPパネルは、この発泡系断熱材の一員です。
工場で安定してパネルとして製造してくるので、寸法や性能にバラつきがない。
もちろん銀色のテープで目張りはしないと行けないですが、
気密シートなどの施工はしなくて済みます。
施工者の熟練度は、他のものよりイージー(やさしく)なりますね。
◆ 外張断熱の場合
外張断熱の場合は、発泡系断熱材を使うのが一般的です。
発泡系断熱材を張り上げたあと継ぎ目に気密テープを貼って
気密を確保します。
外張断熱の方が気密性能を上げるのに有利と言われていますが、
それは、断熱材の継ぎ目を埋めていくだけのため、
充填断熱に比べるととても作業がやりやすいからです。
外張断熱の場合は、その断熱材の透湿抵抗や
壁の中に入る湿気がどのように抜けていくのかを
しっかりと確認しましょう。
(一部鉄骨系メーカーでは、高圧縮した繊維系断熱材を使っていますが、
この場合は、気密は室内側で取るしかなさそうです。 )
ただ、どうしても外壁に断熱材も取付けるので、重くなってしまう。
そうすると地震大国日本 重い物はよく揺れます。
揺れれば気密テープ切れる可能性ありますね。
そうすると、隙間が・・・・・空いてしまう。
外張りなので雨降ったとき漏水する可能性もあるのでは。
余談ですが。外断熱は、どうしても断熱材を厚く出来ない。
それは、
重量の重い外壁15mm+断熱材だから軽い25mmだとしましょう。
これを留めるのにビスは、40mmは柱に埋め込みたいです。
25+15+40=80mm
80mmの長いビスが必要です。
そういう長いビスで重たい外壁材を耐えさせるのですが、
長い年月は耐えられるでしょうか?? 結論は難しいですね。
でも、建物を暖かくしたい。断熱材を厚くする。ビスを長くしないと留まらない。
でも長くは耐えられない。なら薄くしましょう。結果寒い家になる。
対処方法はあります。補強材を入れればビスも、短くなりますので、
ただ、色んな物が重くなります。
(木造だと相性があまり良くないかと思いますが、RC造だと躯体ががっちりしているのでありだと思います。
逆に内断熱だと湿気が溜まりすぎて結露の原因になりかねないと。相性がいい悪いはあると思います。)
ではまた。
皆様のオウチが年中爽やかな生活になります様に、お手伝いさせてください。
おわり。
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by fpkawanaga
| 2016-04-22 09:13
| すきまの話